2017.05.02 Tue

学校研究>>デジタルハリウッドの先生に聞く、成長の秘訣

転職を希望する社会人やダブルスクールの学生も数多く通学する、プロ養成クリエイティブスクールのデジタルハリウッド。同校でCGを教える宮﨑弘喜先生に、学生時代の成長の秘訣を伺った。

宮﨑弘喜先生(本科CG/VFX専攻 講師)

デジタルハリウッド

CORNFLAKES取締役、およびCGIプロデューサーとしてCG制作に従事する傍ら、学校での講師も務める。
cornflakes.jp

デジタルハリウッド

本科CG/VFX専攻は、1年間でCG・映像のプロになることを目指す濃密なカリキュラムが特徴だ。VFXコースでは、Mayaに加え、HoudiniやZBrushも学習する。
school.dhw.co.jp/index.html

重要なのは、プロになれるか(なりたいか)どうか

宮﨑弘喜先生は、本科CG/VFX専攻でMayaを使ったCG制作を教えている。「本科は、CG・映像業界への就職、転職を目指す人を主な対象とした1年間のコースです。私は土曜日クラス担当なので、社会人や、ダブルスクールで通う学生を受け持つことが多いです」。

1年間という期間は、多忙な社会人が自己投資に使えるギリギリの時間だと宮﨑先生は語る。「理想を言えば、CGの素人がプロフェッショナルのスタートラインに立つまでに3年はほしい。でも、それだけの時間や費用を工面できる人は少ないのが現実です。だったら、3年分の学びを1年間に集約する覚悟で、講義や課題に取り組んでほしいと語っています」。

宮﨑先生のクラスでは、4月の入学から6月までの約3ヶ月間でMayaの一通りの操作を教え、以後は課題制作に取り組みながら、個々人の進路希望や適性に合わせた指導を行う。「入学前に『講義のペースは速いですよ』とじっくり説明していますが、それでも毎年戸惑いの声はあがります。だけど1年でプロになりたければ、このペースに付いてきてほしいのです。そのために、全講義の模様を録画して、自分のペースで繰り返し視聴できるようにしています」。

重要なのは、プロになれるか(なりたいか)どうか。そのためには、クライアントが満足してくれる仕事をする必要がある。Mayaのオペレーションだけでなく、そういった考え方も伝わる講義を心がけているという。

School Life:2つの課題を制作した後、卒業制作に着手


▲『The Mountain』は、以下で紹介する芹澤雄理氏の中間課題だ。同校では、入学後3ヶ月目に『架空の部屋』をテーマとする静止画課題を制作し、6ヶ月目にアニメーションの中間課題(約1分)を制作する。その後は卒業制作に着手し、3月開催のクリエイターズオーディションでの作品発表を目指す。クリエイターズオーディションは、今年で54回目となる優秀作品の発表会で、毎年数多くの会社の採用担当者が参加する。「基本的に、作品内容は学生に任せています。ただし、その作品を何に使いたいのかを確認し、目的を達成できないようであれば軌道修正を提案します」。例えば「アニメーターとして就職するためのデモリールであれば、すべての動きを重視し、そのキャラクターの個性を追求する方がいい。質感設定にはそれほどこだわらなくていい」といった助言をしていると宮﨑先生は解説する

Graduate:先生というよりも良き先輩のような関係性で接してくれた

芹澤雄理氏(2012年3月卒業)

Method Studios/p>

早稲田大学在学中、CG・映像制作に興味をもつ。同大学卒業後、デジタルハリウッドの本科でCG を学ぶ。現在はシカゴのMethod StudiosにてCMなどのCG・VFX制作に従事。
www.methodstudios.com


▲『The Returning Tree』は、芹澤氏の卒業制作だ。「1年間でCGを学べることが、デジタルハリウッドへの入学を決めた主な理由です。当時の自分には、就職していった周りの友達に遅れたくないという焦りがありました」と芹澤氏は語る。どの先生も最初はプロならではの威厳を放っており、少し怖いと感じたが、授業を受けてみると大変優しく、先生というよりも良き先輩のような関係性で接してくれたという。「最新のソフトをオールナイトで使える大変贅沢な環境の中で、卒業制作に没頭しました。『締切に間に合わない!』と焦りながらも、一日中好きなことに打ち込めたので、すごく楽しかったです」





TEXT_尾形美幸(CGWORLD)
PHOTO_弘田 充

記事が気に入ったらシェアしよう!

New Post最新の記事はこちら

Ranking今週の人気記事

Findキーフレーズから探す

Top